2023/12/05 17:36
こんにちは、specialaです。
本日は、ブラジル産セプタークオーツ(スモーキー)をご紹介いたします。
セプターとは、英語で「王様が持つ杖=王笏」を意味する言葉です。
王笏と、この水晶のシルエットが似ていることから、このように名付けられたそうなのですが、
日本では「王笏」というものにあまり馴染みがなく、ピンとこなかったせいか、
直訳での「王笏水晶」より、見た目ド直球な「松茸水晶」「キノコ水晶」という名前で呼ばれたりすることが多いと感じます。
(ちなみにこれらは鉱物名などではなく、流通名です)
セプタークオーツは、そもそもそれほど数多く流通しているものではないので、それだけでも「希少石」といえる存在ですが、
実はこちらの結晶には、さらにいくつものちょっと「レアな要素」が加わっています。
まず、先端がマイナスドライバーのようになっている、タビー(タビュラー)水晶であること
そして、太いポイントの小脇に小さなポイント(しかもこれもタビー)を抱えるカテドラル水晶であること
さらに、ちょっと水晶内部に目を凝らしてみると、密かにカラーゾーニングが見られる「うっすらファントム水晶」であること
あとは、角度によってきらりと虹が光る「スモーキーアイリスクオーツ」であること...
盛りだくさん。
これが、自然によってできたものだなんて、なんだかすごすぎて、圧倒されませんか。
いや。自然が作り出したからこそ、こんなに要素満載なのか。
ただ一つ、ちょっと残念なことがあるとすれば、先端がやや欠けてしまっていること。
これは仕入れ時にすでにこうなっていたので、おそらく、輸送時か、採掘時か、はたまた自然界にあった時にすでにこうだったのか...
そのあたりははっきりわかりませんが、いずれにしても、天然石ならではのものということで、多めに見ていただければ幸いです。
ということで、
今日は渋くて希少な、セプタークオーツをご紹介しました。
「この石、気になるな〜」と思っていただけた方はぜひ、一度お店を覗いてみてください。
この石があなたを呼んだのかもしれないし、
あるいは、他の石が、あなたに出会うためにこの石をきっかけとしておつかいに出したのかもしれません。
石が気になっている時点で、きっとあなたには、石とご縁があるのだと思いますよ。
それでは今日はこのへんで。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。