2024/06/13 17:32

こんにちは、specialaです。


今日はペルー産パイライト(原石)のご紹介です。

パイライトは、和名を黄鉄鉱といい、鉄(Fe)と硫黄(S)を主な成分とする鉱物です。

まるで人工的に作り込まれたかのような形状ですが、パイライトは立方体、五角十二面体、八面体(+粒状、塊状)に結晶化する鉱物なので、これでも自然のままの形、ということになります。

↑こちらの原石も、表面にくっきりと刻まれた条線がありますから、磨いたりしていないことがわかりますね。

「愚者の金」なんていう不名誉な異名が有名なせいか、金属鉱床の無用な副産物として扱われてきたと思ってしまいがちですが、
実は、古代ギリシアやローマ、インカ帝国の遺跡などからは「鏡」に研磨加工されたパイライトが発見されているそうで、
意外にも、パイライトと人との関わりの歴史はかなり古いようです。
発掘されたものから考えられる当時の使い方は、呪術などの儀式のための道具、あるいは、護符ということのようですから、身近なものというよりは、神聖なものという位置付けだったのが伺えます。
今現在でも、パイライトの石言葉には「邪気払い」や「危機回避」といったものがあるのは、上記のようなことに由来するのかもしれませんね。

さて、ちょっと話は変わって、こちらの原石の具体的なご紹介なんですが、
これ↑は撮影時、裏面にした部分というか、下(底)面にした面で、この面には白い粒状の何かが付着しています。
(写真がわかりにくくてすみません。)

鑑別に出していないので、断定はできないんですが、おそらくこれはカルサイトではないかと思われます。
仕入れ先の方にも確認したんですが、やはり、同じご意見でした。(といってもまあ、断言はできないんですが...)

パイライトの原石は、結構入り組んだ感じで結晶同士がくっついており、
ところどころトンネル状になっていたり、洞窟みたいになっている部分があるんですが、
その隙間部分の奥深くにも、この白い何かが入り込んでいて、
照明を当ててルーペでのぞいたら「こんなところにまで!」というところにもくっついていたりするので、
じっくり観察してみると、その時々で新たな発見があり、楽しいです。
ただ、繰り返しになりますが、これがカルサイトだと確定したわけではないので、
この「付着物が何だか、はっきりしない」という事込みで、
「鉱物」としての面白みを感じてくださる方に、ぜひ、こちらの原石をお薦めしたいと思います。

ちなみに、お手入れに関してですが、
パイライトは鉄分が多いため、水・湿度にあまり強くないのと、皮脂などの油分にも弱い傾向にあります。
アクセサリーのように身につけるものではないので、そこまで神経質になることはないと思いますが、
時々はハケなどを使って隙間の埃を払ったり、手で触れたら、その部分は乾いた布などで軽く拭いて油分を取っていただくと、
輝きが持続すると思います。

というわけで、

今日はペルー産パイライト・原石のご紹介でした。

もしもこの石を見て気になるな〜と思っていただける方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度、お店を覗いてみてください。
また、ご購入の前に、何かご不明な点や不安な点などがございましたら、「contact」というところからお問合せくださいね。

それでは今日はこの辺で。

ここまで読んでいただき、誠にありがとうございました。

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